童謡や唱歌には、昔の日本の風景や暮らしを描いた歌がたくさんあります。
その中には、現在の東京都内にあった川や街の風景をもとに作られた曲もあります。
今回は、どうようファンに掲載している童謡・唱歌の中から、東京が舞台やモデルになった3曲を紹介します。
『花』舞台:東京都墨田区・隅田川周辺
春のうららの 隅田川
のぼりくだりの 船人が
櫂(かい)のしづくも 花と散る
ながめを何に たとふべき
見ずやあけぼの 露浴びて
われにもの言ふ 桜木を
見ずや夕ぐれ 手をのべて
われさしまねく 青柳を
錦おりなす 長堤に
くるればのぼる おぼろ月
げに一刻も 千金の
ながめを何に たとふべき
(作詞:武島羽衣/作曲:滝廉太郎)
『春の小川』モデル:東京都渋谷区・代々木周辺の河骨川
春の小川は さらさら行くよ
岸のすみれや れんげの花に
すがたやさしく 色うつくしく
咲けよ咲けよと ささやきながら
春の小川は さらさら行くよ
えびやめだかや 小ぶなの群れに
今日も一日 ひなたでおよぎ
遊べ遊べと ささやきながら
(作詞:林柳波、作曲:岡野貞一)
『夕焼け小焼け』舞台・モデル:東京都八王子市周辺
夕焼け小焼けで 日が暮れて
山のお寺の 鐘が鳴る
お手々つないで みな帰ろ
烏といっしょに 帰りましょ
子どもが帰った あとからは
まるい大きな お月さま
(作詞:中村雨紅、作曲:草川信)
東京が舞台やモデルになった童謡・唱歌を見てみると、現在では大きく姿を変えた場所にも、かつては美しい自然やのどかな風景が広がっていたことが分かります。
歌を聴くだけでなく、その曲が生まれた場所を訪ねてみると、昔の東京の風景を想像しながら童謡を楽しめそうですね。

