「や」から始まる童謡 PR

童謡『山の音楽家』歌詞・音源&【意外と知らない由来と雑学】

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『山の音楽家』歌詞&音源

わたしゃ おんがくか
やまの こりす
じょうずに バイオリンを
ひいてみましょう
キュキュ キュッキュッキュ
キュキュ キュッキュッキュ
キュキュ キュッキュッキュ
キュキュ キュッキュッキュ
いかがです

わたしゃ おんがくか
やまの うさぎ
じょうずに ピアノを
ひいてみましょう
ポポ ポロンポロンポロン
ポポ ポロンポロンポロン
ポポ ポロンポロンポロン
ポポ ポロンポロンポロン
いかがです

わたしゃ おんがくか
やまの ことり
じょうずに フルート
ふいてみましょう
ピピ ピッピッピッ
ピピ ピッピッピッ
ピピ ピッピッピッ
ピピ ピッピッピッ
いかがです

わたしゃ おんがくか
やまの たぬき
じょうずに たいこを
たたいてみましょう
ポコ ポンポコポン
ポコ ポンポコポン
ポコ ポンポコポン
ポコ ポンポコポン
いかがです

わたしゃ おんがくか
やまの なかま
じょうずに そろえて
ひいてみましょう
タタ タンタンタン
タタ タンタンタン
タタ タンタンタン
タタ タンタンタン
いかがです

(訳詞:水田詩仙、ドイツ民謡)

童謡『山の音楽家』の意外と知らない由来と雑学

「わたしゃ音楽家 山の小りす」という歌い出しで親しまれている「山の音楽家」。

小りすやうさぎ、小鳥などの動物たちが楽器を演奏する、楽しい童謡です。

子どもの頃に歌ったことがある人も多いと思いますが、実はこの歌には、意外と知られていない由来があります。

「山の音楽家」はドイツ民謡がもと。でも原曲には動物が出てこない

「山の音楽家」は、一般にはドイツ民謡をもとにした歌として知られています。

原曲として広く知られているのは、ドイツ語で「Ich bin ein Musikante(私は音楽家)」という曲です。

原曲では、音楽家がさまざまな楽器を演奏する内容になっていますが、日本で親しまれている「山の音楽家」とは歌詞やメロディーがかなり異なります。

そして意外なのが、原曲には小りすやうさぎ、小鳥、たぬきといった動物が登場しないことです。

日本の「山の音楽家」では、山に住む動物たちが音楽家になり、それぞれ違った楽器を演奏します。

日本語詞は水田詩仙によるもので、原曲の「音楽家が楽器を演奏する」という基本的なテーマを残しながら、動物たちが演奏する歌へと大きく姿を変えています。

では、なぜ日本では動物たちが登場する歌になったのでしょうか。

実は、なぜ日本語版でこのように動物が登場する内容へ変更されたのか、その具体的な理由は、現在確認できる資料からは明らかになっていません。

「子どもが親しみやすいように動物を登場させたのではないか」と考えることはできますが、これは推測にすぎません。

 

実は「原曲はこれ」と簡単には言えない

「山の音楽家」の由来について、さらに興味深い研究があります。

一般には「Ich bin ein Musikante」が原曲として紹介されていますが、2021年に発表された研究では、日本の「山の音楽家」と「Ich bin ein Musikante」は、旋律やリズムがかなり異なることが指摘されています。

そこで研究者が注目したのが、ドイツの歌集に収録されている「Der Musikant」という曲です。

この曲は、日本の「山の音楽家」の旋律やリズムと非常によく似ています。

そのため、日本の「山の音楽家」は「Ich bin ein Musikante」そのものを直接もとにしたのではなく、伝播の過程で生まれた「Der Musikant」を元歌として編曲された可能性があるとされています。

つまり、「山の音楽家」のルーツは、単純に「ドイツ民謡を日本語にした歌」と説明できるほど単純ではありません。

「山の音楽家」の日本語詞を書いたのは誰?

日本で歌われている「山の音楽家」の日本語詞は、水田詩仙によるものです。

ドイツの歌をそのまま日本語に訳したのではなく、日本の子どもたちが親しみやすい内容へと作り替えられています。

そのため、日本で歌われている「山の音楽家」は、外国の民謡をそのまま紹介した歌というよりも、もとの曲を日本の童謡として新しく構成した歌と見ることもできます。

まとめ

「山の音楽家」は、ドイツ民謡をもとにした歌として知られています。

しかし、一般に原曲とされる「Ich bin ein Musikante」には、日本版のような動物は登場しません。

なぜ日本で動物たちが登場する歌へと変化したのか、その具体的な理由は現在のところ分かっていません。

さらに研究では、「Ich bin ein Musikante」だけでなく、「Der Musikant」という別の曲が日本の「山の音楽家」の元歌になった可能性も指摘されています。

普段何気なく歌っている「山の音楽家」ですが、その背景をたどると、ドイツの民謡が日本に伝わり、さまざまな変化を経て、現在の親しみやすい童謡になった過程が見えてきます。