日本の童謡や唱歌には、明治時代に作られ、現在まで長く歌い継がれている名曲がたくさんあります。
その中でも滝廉太郎は、若くして亡くなった作曲家でありながら、「花」や「荒城の月」など、今も親しまれている多くの作品を残しました。
今回は、どうようファンに掲載している曲の中から、滝廉太郎が作曲した4曲を紹介します。
『花』♪春のうららの 隅田川 のぼりくだりの 船人が
春のうららの 隅田川
のぼりくだりの 船人が
櫂(かい)のしづくも 花と散る
ながめを何に たとふべき
見ずやあけぼの 露浴びて
われにもの言ふ 桜木を
見ずや夕ぐれ 手をのべて
われさしまねく 青柳を
錦おりなす 長堤に
くるればのぼる おぼろ月
げに一刻も 千金の
ながめを何に たとふべき
(作詞:武島羽衣/作曲:滝廉太郎)
『荒城の月』♪春高楼の 花の宴(えん) めぐる盃 かげさして
春高楼の 花の宴(えん)
めぐる盃 かげさして
千代の松が枝 分け出でし
むかしの光 いまいずこ
(作詞:土井晩翠/作曲:滝廉太郎)
『箱根八里』♪箱根の山は 天下の険 函谷関も 物ならず
箱根の山は 天下の険
函谷関も 物ならず
万丈の山 千仞の谷
前に聳え 後方に支う
雲は山をめぐり 霧は谷をとざす
昼猶闇き 杉の並木
羊腸の小径は 苔滑か
一夫関に当るや 万夫も開くなし
天下に旅する 剛毅の武士
大刀腰に 足駄がけ
八里の岩根 踏み鳴らす
斯くこそありしか 往時の武士
(作詞:鳥居忱/作曲:滝廉太郎)
『お正月』♪もういくつねると お正月
もういくつねると お正月
お正月には たこあげて
こまをまわして あそびましょう
はやくこいこい お正月
もういくつねると お正月
お正月には まりついて
おいばねついて 遊びましょ
はやくこいこい お正月
(作詞:東くめ、作曲:滝廉太郎)
滝廉太郎が作曲した曲には、春の隅田川を歌った「花」や、歴史を感じさせる「荒城の月」、箱根の険しい山道を歌った「箱根八里」など、さまざまな情景を描いた作品があります。
明治時代に生まれた曲が、今も童謡や唱歌として親しまれていることを考えると、滝廉太郎の音楽が日本の歌の歴史に残したものの大きさを感じますね。

