【蛍の光】歌詞&音源
蛍の光 窓の雪
ふみ読む月日 重ねつつ
いつしか年も すぎの戸を
明けてぞ今朝は 別れゆく
とまるも行くも 限りとて
かたみに思う ちよろずの
心のはしを 一言に
さきくとばかり 歌う(うとう)なり
(訳詞:稲垣千穎/スコットランド民謡)
『蛍の光』の意外と知らない豆知識1選
実は「愛国心」や「別れの悲しみ」を描いた4番まであった!
現在、卒業式などで歌われるのは、主に1番(蛍雪の功)と2番(故郷の景色)までです。しかし、オリジナルの『蛍の光』には全4番の歌詞が存在し、後半には現代ではほとんど歌われない、重いテーマが描かれていました。
戦後の教育改革以降、愛国的な意味合いの強い3番は歌われなくなり、別れの悲しみが強すぎる4番も省略されました。現代の『蛍の光』は、オリジナルの歌詞の一部だけを歌っているのです。
<3番の歌詞と訳>
千島(ちしま)の奥(おく)も 沖(おき)の潮(しお)も
ひとしき国(くに)の まもりなり
たらまを尽く(つく)せや 人々(ひとびと)
わすれなや 己(おのれ)が責務(せきむ)を
訳:北方の千島列島の奥地も、遠い沖合の潮の流れも、すべてが等しく、この国の守り(防衛線)となっている。
人々よ、自分の務めを最後まで精一杯果たしなさい。自分が担うべき大切な責任(義務)を忘れてはいけない。
<4番の歌詞と訳>
いつしか年(とし)も 過(す)ぎの戸(と)を
開(あ)けてぞ今朝(けさ)は かへりゆく
いざ事問(こととわ)ん もろびと(諸人)
わすれなや 我が家(わがや)の綱(つな)を
訳:(学校で学んだ)年月もあっという間に過ぎ去り、今や学び舎の戸を、開けて、故郷へと帰っていく、この別れの朝。
さあ、皆よ、改めて心に問いかけよう。(家族や故郷との)大切な繋がりや、家の教え、伝統を忘れてはならない。

