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【朧月夜(おぼろづきよ)】歌詞&音源
菜の花畠(なのはなばたけ)に 入日薄れ(いりひうすれ)
見わたす山の端(やまのは) 霞(かすみ)ふかし
春風(はるかぜ)そよふく 空を見れば
夕月(ゆうづき)かかりて 匂(にお)い淡し(あわし)
里わの灯影(ほかげ)も 森の色も
田中(たなか)の小道(こみち)を たどる人も
蛙(かわず)の鳴く音(なくね)も 鐘(かね)の音(おと)も
さながら霞(かす)める朧月夜(おぼろづきよ)
(作詞:高野辰之、作曲:岡野貞一)
『朧月夜』の意外と知らない豆知識2選
「にほひ淡し」は香りではなく「色つや」だった
「夕月かかりて にほひ淡し」の「にほひ」は、香りではなく「色つや・ほのかな美しさ」という意味の古語。
菜の花の香りと勘違いされがちですが、朧にかすんだ月と空気の「淡い色合い」を言い表しており、視覚的な情景を繊細に描いています。
1番と2番で「霞」と「朧」を巧妙に使い分け、昼と夜、季語をも織り込む情緒豊かな歌詞
1番では「霞ふかし」と昼から夕方にかけての春の霞を描き、2番では「さながら霞める朧月夜」と、夜になって名前を変えた同じ現象を歌っています。
俳句の世界では「霞」は春の昼、「朧」は春の夜の景を指す季語で、『朧月夜』は歌詞の中で時間帯の移ろいと季語の使い分けまで巧妙に織り込んでいます。

