冬の訪れとともに、心に響く童謡を聴くと、どこか懐かしく温かな気持ちになります。
雪のきらめき、新しい年のはじまり、節分のにぎわい、そして聖夜の静けさ――日本の冬には、季節を彩る名曲がたくさんあります。
今回はそんな季節を彩る冬の童謡を5曲ご紹介。寒い日のおうち時間に、口ずさみながら冬の情緒を感じてみませんか。
【雪】♪ゆきやこんこ あられやこんこ
ゆきやこんこ あられやこんこ
ふってはふっては ずんずんつもる
やまも のはらも わたぼうしかぶり
かれきのこらず はながさく
ゆきやこんこ あられやこんこ
ふってもふっても まだふりやまぬ
いぬはよろこび にわかけまわり
ねこはこたつで まるくなる
(作詞:武笠三、作曲:文部省唱歌)
【お正月】♪もういくつねると お正月
もういくつねると お正月
お正月には たこあげて
こまをまわして あそびましょう
はやくこいこい お正月
もういくつねると お正月
お正月には まりついて
おいばねついて 遊びましょ
はやくこいこい お正月
(作詞:東くめ、作曲:滝廉太郎)
【一月一日(いちがついちじつ)】♪年のはじめの ためしとて
年のはじめの ためしとて
終(おわり)なき世の めでたさを
松竹(まつたけ)たてて かどごとに
祝う今日こそ たのしけれ
初日の光 さしいでて
よもに輝く 今朝の空
君がみかげに 比(たぐ)えつつ
仰ぎ見るこそ とうとけれ
(作詞:千家尊福、作曲:上真行)
【蛍の光】♪蛍の光 窓の雪
蛍の光 窓の雪
書読む月日 重ねつつ
いつしか年も すぎの戸を
開けてぞ今朝は 別れゆく
とまるも行くも 限りとて
互いに思う 千里の道
こらえぬ涙 しのびつつ
奏でる調べ かたみとぞ
ともに学びし その友の
別れゆくてを ながむれば
松の葉にふる 雪のごと
時にわかれて へだつとも
いつかまた会う この坂を
かたみに守らん この約
忘るるまじき 昔をば
今こそ別れ めでたけれ
(訳詞:稲垣千穎/スコットランド民謡)
【まめまき】♪おにはそと ふくはうち
おにはそと ふくはうち
パラッパラッパラッパラッ まめの音
おにはこっそり にげてゆく
おにはそと ふくはうち
パラッパラッパラッパラッ まめの音
はやくこいこい 春よこい
【きよしこの夜】♪きよしこの夜 星はひかり
きよしこの夜 星はひかり
すくいの御子(みこ)は まぶねの中に
ねむりたもう いとやすく
ねむりたもう いとやすく
きよしこの夜 み告(つ)げうけし
まきびとたちは 御子の御前(みまえ)に
ぬかずきぬ かしこみて
ぬかずきぬ かしこみて
きよしこの夜 御子の笑(え)みに
めぐみの御代(みよ)の あしたのひかり
かがやけり ほがらかに
かがやけり ほがらかに
(作詞:ヨーゼフ・モール、作曲:フランツ・クサーヴァー・グルーバー、日本語訳詞:由木康)

