四季折々に表情を変える山は、古くから人々の心を惹きつけてきました。
そんな自然の象徴をうたった童謡には、懐かしさや安らぎがあふれています。
登山や山里の暮らし、ふるさとの風景を描いた名曲の数々は、今も世代を超えて愛されています。
今回は、雄大な山々を舞台にした人気の童謡を紹介します。
【ふじの山】♪あたまを雲の上に出し
あたまを雲の上に出し
四方の山を見おろして
かみなりさまを下にきく
ふじは日本一の山
青空高くそびえたち
からだに雪のきものきて
かすみのすそを遠くひく
ふじは日本一の山
(作詞:巖谷小波、文部省唱歌)
【アルプス一万尺】♪アルプス一万尺 小槍の上で
アルプス一万尺 小槍の上で
アルペン踊りを おどりましょ(ヘェイー)
ランラララ ララララ
ランラララ ラララ
ランラララ ララララ
ラララララ
きのう見た夢 でっかい小さい夢だよ
のみがリュックしょって 富士登山(ヘェイー)
ランラララ ララララ
ランラララ ラララ
ランラララ ララララ
ラララララ
お花畑で 昼寝をすれば
蝶々が飛んできて キスをする
ランラララ ララララ
ランラララ ラララ
ランラララ ララララ
ラララララ
一万尺に テントをはれば
星のランプに 手がとどく(ヘェイー)
ランラララ ララララ
ランラララ ラララ
ランラララ ララララ
ラララララ
(作詞者不詳/アメリカ民謡)
【山の音楽家】♪わたしゃ おんがくか やまの こりす
わたしゃ おんがくか
やまの こりす
じょうずに バイオリンを
ひいてみましょう
キュキュ キュッキュッキュ
キュキュ キュッキュッキュ
キュキュ キュッキュッキュ
キュキュ キュッキュッキュ
いかがです
わたしゃ おんがくか
やまの うさぎ
じょうずに ピアノを
ひいてみましょう
ポポ ポロンポロンポロン
ポポ ポロンポロンポロン
ポポ ポロンポロンポロン
ポポ ポロンポロンポロン
いかがです
わたしゃ おんがくか
やまの ことり
じょうずに フルート
ふいてみましょう
ピピ ピッピッピッ
ピピ ピッピッピッ
ピピ ピッピッピッ
ピピ ピッピッピッ
いかがです
わたしゃ おんがくか
やまの たぬき
じょうずに たいこを
たたいてみましょう
ポコ ポンポコポン
ポコ ポンポコポン
ポコ ポンポコポン
ポコ ポンポコポン
いかがです
わたしゃ おんがくか
やまの なかま
じょうずに そろえて
ひいてみましょう
タタ タンタンタン
タタ タンタンタン
タタ タンタンタン
タタ タンタンタン
いかがです
(訳詞:水田詩仙、ドイツ民謡)
【箱根八里】♪箱根の山は 天下の険
箱根の山は 天下の険
函谷関も 物ならず
万丈の山 千仞の谷
前に聳え 後に支う
雲は山をめぐり 霧は谷をとざす
昼猶闇き 杉の並木
羊腸の小径は 苔滑か
一夫関に当るや 万夫も開くなし
天下に旅する 剛毅の武士
大刀腰に 足駄がけ
八里の岩根 踏み鳴らす
斯くこそありしか 往時の武士
(作詞:鳥居忱/作曲:滝廉太郎)
【ふるさと】♪兎(うさぎ)追いし 彼(か)の山
兎(うさぎ)追いし 彼(か)の山
小鮒(こぶな)釣りし 彼の川
夢は今も めぐりて
忘れがたき ふるさと
如何(いか)にいます 父母(ちちはは)
恙(つつが)なしや 友がき
雨に風に つけても
思いいずる ふるさと
志(こころざし)を はたして
いつの日にか 帰らん
山は青き ふるさと
水は清き ふるさと
(作詞:高野辰之、作曲:岡野貞一)
【もみじ(紅葉)】♪秋の夕日に 照る山もみじ
秋の夕日に 照る山もみじ
濃いも薄いも 数ある中に
松をいろどる 楓や蔦は
山のふもとの 裾模様
谷の流れに 散り浮くもみじ
波にゆられて 離れて寄って
赤や黄色の 色様々に
水の上にも 織る錦
(作詞:高野辰之、作曲:岡野貞一作曲)
【金太郎】♪まさかり かついで きんたろう
まさかり かついで きんたろう
くまに またがり おうまのけいこ
ハイシ ドウドウ ハイドウドウ
ハイシ ドウドウ ハイドウドウ
あしがら山の やまおくで
けだもの あつめて すもうのけいこ
ハッケヨイ ヨイノコラショ
ハッケヨイ ヨイノコラショ
まけるな まけるな きんたろう
けだもの なんかに まけるものか
ハッケヨイ ヨイノコラショ
ハッケヨイ ヨイノコラショ
(作詞:石原和三郎、作曲:田村虎蔵)
【夕焼け小焼け】♪夕焼け小焼けで 日が暮れて
夕焼け小焼けで 日が暮れて
山のお寺の 鐘が鳴る
お手々つないで みな帰ろ
烏といっしょに 帰りましょ
子どもが帰った あとからは
まるい大きな お月さま
(作詞:中村雨紅、作曲:草川信)

