聴こえ

保険がきかない補聴器を補助金をもらって安く購入したい!私はもらえる?もらえない?

補聴器は高度な医療機器であり様々な聞こえをよくする機能が付いている為
ただ音を大きくする集音器と違いお値段が張ります

大体3万円台~50万円台と幅があります

しかもこれは片耳のお値段ですので
両耳揃えるとなるとこれの倍が必要…

両耳揃えると6万円台~100万円台となります

さらに残念なことに補聴器の購入に関しては

一般的な医療保険・介護保険・生命保険を使って購入できません

本当に残念です

ただ補聴器の購入費用を抑える
補助金や医療費控除を利用する方法があります

補聴器を買う際の補助金をもらうには要件があり、自分が該当するかしないかはっきりさせたい!という人におすすめの記事です

補助金をもらって安く購入する方法まとめ

補助が受けられるかどうか

すべての人が補聴器購入の補助がもらえるわけではありません


色々な要件があり制度によってその要件が違いますのでまずは


それぞれの制度の要件を見ていきましょう

使える制度と利用できる条件

★障害者総合支援法による補装具(補聴器)費支給制度

こちらの制度は補聴器購入前に申請します

こちらの制度が使えると
補聴器費の9割が支給されます
実質1割で購入可能です

こちらの制度が使えるのは
身体障碍者の障害程度等級の重度難聴
もしくは高度難聴レベルの方です

身体障碍者手帳をお持ちでない方は現在の聴力を測定する必要があります

お近くの耳鼻咽喉科や補聴器専門店などで測定してもらってください

下記に対象となる大まかな要件を記載していますが
実際に測定してみないと正確な状態がむつかしい為測定することをお勧めします

※正常な聴力は【20デシベル以内】です

重度難聴

●身体障碍者等級2級
ー両耳の聴力レベルがそれぞれ【100デシベル以上】→両耳全ろう

●身体障碍者等級3級
ー両耳の聴力レベルがそれぞれ【90デシベル以上】→耳に接しなければ大声が理解できない

高度難聴

身体障碍者等級4級
ー①両耳の聴力レベルがそれぞれ【80デシベル以上】→耳に接しなければ話し声を理解できない
②両耳による普通話し声の語音明瞭度が【50%以下】

身体障碍者等級6級
ー①耳の聴力レベルが【70デシベル以上】→40cm以上の距離で発声された会話を理解できない
②一側耳の量力レベルが【90デシベル以上】他側耳の聴力レベルが【50デシベル以上】

★各自治体の補聴器購入助成制度(公的助成)

こちらも補聴器購入前に申請します

お住いの各自治体によって様々ですのでお住いの自治体のホームページを確認するか自治体の福祉課へ電話して
「補聴器の購入を考えているが使える助成はあるかどうか」を確認してください

要件や助成額は自治体によって千差万別です

例えば東京都千代田区の補助金額は

「補聴器購入費の9割を助成。ただし50000円を限度」

とあります

そもそも高齢者の難聴者に対する助成がない自治体もありますので
一度電話して確認してみるといいでしょう

★確定申告での補聴器購入費の医療費控除

こちらの制度はすでに補聴器を購入した方が確定申告で
補聴器購入代金を医療費控除として申請する方法です

補聴器は2018年度から、補聴器の購入費用が、医療費控除の対象となりました

補聴器を医療費控除の対象にするには

「耳鼻咽喉科学会が認定した補聴器相談医に診察を受け、所定の書類を書いてもらってから、補聴器を購入する」

ことが必要

なので所定の書類を補聴器相談医に書いてもらっていない場合は対象とならないので要注意です。

まずは購入前に

補聴器相談医の診察を受け
「補聴器適合に関する診療情報提供書」に記入をお願いしましょう

補聴器相談医のリスト、診療情報提供書は
耳鼻咽喉科学会のサイトから確認、ダウンロード可能です

補聴器相談医名簿
http://www.jibika.or.jp/members/nintei/hochouki/hochouki.html

補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)http://www.jibika.or.jp/members/nintei/hochouki/hochouki_houkoku.html

まとめ

要件が合って補助金がもらえそう!であった場合はまず
お住いの市区町村に連絡し再確認し
手続きを勧めていっていただければと思います

ABOUT ME
なるやまなる
在宅医療・在宅介護で10年以上働く現役の言語聴覚士。 飲み込み(嚥下・えんげ)や言葉に問題のある方のお宅にお邪魔してリハビリを行う日々を過ごしています。